「美容」の本当の意味。
美容と聞いて、全く無関心でいられる女性は少ないと思います
「美しくありたい」そう願う心は多かれ少なかれ誰にでもあります。
「美しい」という言葉の概念は、時代によってさまざまに変遷してきました。
例えば有名なものとして、平安時代の美しいは、
糸目に面長のしもぶくれ、そして漆黒のとてつもなく長い髪でした。
髪形のみに観点を絞っても、
平成生まれの若者たちに「聖子ちゃんカット」と言っても、
全く理解されませんし、実際さくらもよく知りませんでした
つまり、「美しい」と流行は切っても切れない縁にあるのです
続きます
それでは、「容」という漢字にはどういった意味が含まれているのでしょうか
辞典で調べると、形や姿という意味が、
まず一番に馴染みのある内容として出てきます。
「美」と「容」を合わせることで、美容という言葉は美しい容姿を表し、
また同時に、容姿を美しくすることを意味するのです
でも、「容」という漢字には、もうひとつ意味があります。
「容」という漢字には「入れる」という意味があるのですが、
それと同時にその中身もあるのです
年頃の男女が日中容易に逢瀬を重ねることが出来なかった平安時代、
男性はどこぞの姫が美しいらしいという噂のみで恋をしました。
そして、せっせと歌を送ります。
見事女性の興味を得ることができたならば、
次は実際に会うことができるようになります。
今でいうデートをする時間は、夜に限られていました
女性は年頃になると屋敷の中にこもり、ほとんど外に出なくなります。
男性は、女性の家族が寝静まった頃、女性の屋敷に訪ねていきます。
電気も無い屋敷にいて、お互いの顔もろくに見えない中、
当時の男性はどのように目当ての女性が美しいかを判断したのでしょうか。
それは、会う前に交わした歌の数々や着物に焚きしめられた香などでした。
つまり、当時の男性は、まず第一に教養に惹かれたのです
今でも、どれだけきれいにお化粧をしていても所作が下品であったり、
いくら高価な品を身につけていても何も考えていない女性というのは、
どれほどの美人であっても、必ずしも好かれるわけではありません。
中身が大事、という男性は思いのほか多いものです。
要するに「美容」とは、美しい容姿と、その中にある人間性を表し、
それを手に入れるための努力をすることを言うのです
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